2016/04/29

席を立ったら振り返る

今日、地下鉄に乗っていた時のこと
ちょっとスリリングな(?)ことに出くわしました。

私が座った席の斜め向かいに、ものすごい早口で電話をしている若い女性が座っていました。そこは地上の区間だったため電話が通じるものの、もうすぐ繋がらなくなるということで早口だったのかもしれません。

別に私も彼女に注意を払っていたわけでもなかったんですが、斜め向かいで向かい合うような格好になっていたため、自然と目に入ってきました。

しばらくして地下に入ると彼女はイヤホンをして音楽を聴きだしました。

そしてまたしばらくすると、彼女の降りる駅に近づいたのか、立ち上がりながら横の座席に置いていたカバンを持ち上げたのですが、その時音もなく彼女のカバンから黒い長財布が席の上に落ちたのが見えました。 座席の赤と財布の黒。結構なコントラストで私の席からははっきりくっきり見えていたのです。

しかし彼女はそれに全く気付かずドアの方(私の方)に近づいていくので、
"Hey"と彼女に向かって言うもイヤホンをしているためか私の方を見ていない。
やばい!駅に着いたらこの人気付かず出て行っちゃう! と思った私がとっさにその人の腕を掴んで、”Isn't that yours?”というとやっと振り返り、座席に横たわっている財布に気づき、アゴ外れたの?っていう勢いで
"Oh My God!!!  Thank you!"と言って財布をつかみ、降りて行きました。

あんなに目立つものでも気づかない時は気づかないもんなんだな、、、とか思っていると 近くに座っていた男の人の視線が痛い。。。
まるで、余計なことしやがって、みたいな。
その男の人が本当は何を考えていたのかは知る由もありませんが、
安全な街であるトロントも日本とは違い、財布や携帯を落としたらまず帰ってこないと思った方がいい。
今日のように落とした直後ならまだしも、少し後から気付いたりした場合はなおさら。
運が良ければ Lost & Found として届けられるかもしれませんが残念ながら中には素知らぬ顔で持っていっちゃう人も。

私はトロントに来たばかりの頃、友人と乗っていた地下鉄の中で、ドアが閉まる直前に慌てて降りて行った人が座席に携帯を落としていったのを見たこともあります。
その時はあまりに突然のことで何かを言う前にドアが閉まってしまい、携帯の持ち主も全く気付かず、電車も走り出してしまいました。
私と友人が、「えっ?えっ???」と慌てていると、
ある乗客がすぐにその席に行き、その携帯を自分のポケットに入れたのです。
あっけにとられた私と友人がポカーンとその人を見ているとその人はこう言いました。

" This is MINE."

写真はイメージです


電車やバスを降りる時や図書館やカフェなどで席を立つ時は、毎回振り返って確認しようと今日改めて思った私でした。
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