2016/05/14

美と幸せの基準はひとそれぞれ

私はワーホリ時代に2つ、Co-op時代に1つ、計3つのESLに通ったのですが、最後に行った学校ではディスカッション中心のひたすら喋るクラスを取りました。
そのクラスである日、「どの人種が一番美しいか」というテーマについて話し合ったことがあります。



最近、フェイスブックのメッセンジャーから、昔の職場の知り合い程度の人から頻繁にメッセージを頂くようになりました。
最初は不思議に思いながらもカナダに興味があるのかと思い返信していたのですが、徐々に話が変な方に行くのです。

彼氏は何系のカナダ人なのかと聞かれたことがあったので、〇〇系だと答えると、メッセージの頻度が増し、じゃあ彼って金髪?青い目?と。。。
その後も子供ができたらハーフの可愛い子になるね、とか、なんでフェイスブックに彼と私の写真を上げないのか、こちらはもう勝手に妄想して楽しんでいる、といった内容で、意図がよくわからず若干恐怖を感じるので返信しないでいます。

彼女は私の彼が白人だとわかったからこんなに急に興味深々になったのでしょうか。
私が日本人と付き合っていたら、将来二人に子供ができたら〜なんてプライベートなこと大して親しくもない人に言うんだろうかと考えてしまいます。

彼女に限らず、こちらで韓国系の美容室に行った際も相手が白人なら子供が可愛いくなるからいいわね的なことを言われたことがありますが、正直返答に困るんです。

というのも私は彼が日本人であったら余計な問題(親の反対や将来どこに住むか)が少なくて済んだのにと思うことはありますが、見た目に関しては特にこだわりはない方だからです。
彼の方は彼の方で、今まで白人、黒人、インド系、南アジア系とバラエティに富んだカナダ人女性と付き合ってきていて、女性の見た目に一貫性のない男。
もちろん将来持つかもわからない子供のことを考えておつきあいをしだしたわけでもないのでハーフの子供は云々言われても二人ともピンとこないのです。

白人とのハーフの子供は可愛い、ということは確かに事実でしょう。
でもそれは日本人同士の子供が可愛いということと同じレベルで、どの人種間の子供であっても可愛いのと一緒のような気がするのです。
日本ではハーフの芸能人ブームのようですが、それはやっぱり見慣れないから、まだ珍しいからなのかなと思います。
トロントでは人種の入り混じった人なんてゴロゴロいるし、見慣れれくると別になんとも思わなくなるんです。
だから、ハーフの子供は可愛い云々言っているのを聞くと、悪気なく言っているとわかっていても微妙な気持ちになるのです。



話を語学学校のディスカッションに戻します。
当時のクラスは韓国人4人、ブラジル人2人、ウクライナ人1人、私を含め日本人3人といった構成でしたが、ウクライナ人の答えはよく覚えていないのですが、韓国人と日本人のほとんどが白人だと答えたのです。
確か、一人の韓国人の男の子と私以外全員だったと思います。
ブラジルの生徒はブラジルでは人種に関係ない結婚が普通に行き渡っているからどの人種なのかはっきりしない人も多いからどの人種だから綺麗ということはないと思うというような意見だったような気がします。

私はこのテーマがすごくナンセンスだと思いこのテーマを持ち出した先生に若干のいらだちを感じながら、
「どの人種にもものすごく綺麗な人も、そうでない人もいる。
トロントにいると色んな人を見るから、中東系のベールを被った女性がはっきりとした眉毛と長い睫毛で強い目をしているのが美しいと思うこともあれば、インド系の大きな目と浅黒い肌を魅力的だと思うこともある。黒人の男女問わずスタイルのいい人は本当に見とれることがあるし、私は日本で生まれ育っているので当然アジア系の人も綺麗だな、かっこいいなと思うことがある。白人と言っても東欧系の人やスカンジナビアン、ヨーロッパ系の人は若干違うく見えるからひとくくりにしにくいけど、どの人種も違った美しさがあるし、人種というより個人レベルで違うし、美の基準はそれを判断する人の好み、指向によってそれぞれだと思う。」
というようなことを答えたと思います。
それでも先生はどれか一つ選べというので適当にインド・中東系の人たちと答えました。

どの人種が一番美しいかなんて本当に答えあるんでしょうか?

当然、人によって見た目の好みがはっきりとある人もいるでしょう。
それは別にいいんです。人には好みがあるし、魅力を感じるのは自分でコントロールできるものでもないのでしょう。

昔ホームステイで一緒だったロシア人のダリアは黒人に憧れる女の子で、プラチナブロンドの自分の髪の毛を頻繁に黒く染め、日焼けサロンに通い、付き合う男の子は黒人以外ありえないと言っていました。
元職場のポルトガル・ブラジル系カナディアンの女の子はいろんな人種と付き合ったことがあるけれど、不思議と黒人男性に魅力を感じたことがないと言っていました。
ある日本人の女の子は白人男性にしか興味がないと言い切り、周りから見たらどうしようもない男(もちろん見た目の話ではなく)と付き合っています。
私の友人女性の友人のインド系カナディアンの男性(両親が富豪)は金髪白人女性にしか興味がなく、毎回金髪白人女性に大金を貢いでは捨てられ、その度に友人たちで慰め、見た目に騙されず人を選べと言っているそうですが、その彼はどうしても金髪白人という条件は譲れないと言うのだそうです。


本当に人ってそれぞれ。周りから見るとそれって大丈夫なのと思っても本人が幸せなら周りがとやかく言えることじゃない。
カナダに来ていろんな人を見て、いろんな価値基準がどれも正しく同時に存在するんだなと思うようになりました。


にしても、冒頭のフェイスブックの彼女の中で白人=夢の国の王子様とかのイメージになっていそうで不安です。

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2 件のコメント:

  1. 初めまして。cotoさんの仰っていること、まさにその通りだと思います。私も同じような経験をしましたが、私はそもそも"ハーフ"という言葉が好きではないので、言われるとなんだかモヤモヤしますし、まだ見ぬ子供の容姿についてあれこれ言ってくるのもデリカシーないなあと思います。私のことは気にせず、自分の人生を豊かにすることに集中してください!と言いたいです。

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    1. >miumiu123さん
      はじめまして。コメントありがとうございました!
      miumiu123さんも同じような経験があるとのこと、
      相手が悪気がないとわかっていてもモヤっとはしますよね。やっぱり。
      確かにハーフというよりダブルやミックスのほうが相応しい言葉ですね。私も反省です。
      人生を豊かにする、いい響きですね。
      カナダでイラッとされられることもありますが、そういった時に、
      「いかんいかん、私の人生を豊かにすることを考えよう」と思えばすこし落ち着けそうな気がします。(^^)

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