2016/04/27

移民申請のこと(5) 自分でやるかプロを雇うか part1

ファミリークラスでの移民申請を決めたら迷うのがこの問題。

弁護士や、コンサルタントを雇うか、自分たちでやるのか。。。

これ、けっっっっっっっこう迷うところですよね。

私たちは日系の移民コンサルタントを雇ったんですが、申請をした今の正直な感想は、
「出したお金に見合ったサービスが受けられたとは思わない。」です。残念ながら。
今となっては自分たちでやっても良かったな、という気もしますがやっぱりどちらも長短あり、もちろんコンサルタントを雇って良かった点もあるので難しいところです。

そこで自分たちだけで全てするのと人を雇うのの良い点悪い点を私の独断と偏見と少しの経験で書いていこうと思います。

今回は<全て自分たちで全て行う場合>について

利点1: 費用が安く済む

何と言ってもこれ。
ファミリークラスでも、カナダへ移民するには本当にお金がかかります。
人を雇わずに自分たちで申請する場合でも、CICに払うProcessing Feeだけでも
スポンサー分$75 移民する人分$475 それに移民権費用として$490 計 $1,040 かかります。(注*2016年4月27日現在でのファミリークラスでの費用です)

これに私たちは健康診断や書類の取り寄せにかかる費用、写真撮影、翻訳や書類をNortarizeしてもらうなど諸々でたぶん$1,000くらいかかりました。(あくまでも私たちの場合)
細かいところまで含めるともっといったかもと思います。

写真はイメージです。

それに私のようにカナダ国内から国外申請をする場合、働くことができない上、Visitor Recordの更新を6か月ごとにしないといけないのでその都度、その申請料も発生します。

ここまででもざっと$2,000〜$2,500くらい。

弁護士やコンサルタント雇う場合はここに更にその費用がかかるため、上記を含めた合計費用が$5,000〜$6,000と跳ね上がります。
(もちろん、弁護士・コンサルタントによって値段は違うのでこれよりも安かったり高かったりはあると思います。)

利点2: 人を介することによって起きる余計な煩わしさがない

これは私の友人Aちゃんの話。
彼女と旦那さんは弁護士を雇ったそうなのですが、申請準備を始めてしばらくするとその弁護士との連絡がつかなくなったそうです。
何度もメールを送りつづけ、途方に暮れていた頃、同じ弁護士事務所の違う弁護士から連絡があったそう。
Aちゃん夫婦を担当していた弁護士が事務所を辞めたため、その連絡してきた弁護士がAちゃん夫婦の案件を引き継いだのだが、急なことだったため全ての案件に手が回らず連絡が遅くなった、、、という話を、ひどいでしょー!といいつつ淡々と話していたAちゃん。
冷静に対処しててさすが。私だったら、その連絡がつかない間、お金を持ち逃げされた?騙された!?っとパニックになっていたと思います。

そんなトラブルがなくても、移民弁護士やコンサルタントはアポイントも取りにくいし、質問をしてもすぐに返事が来るわけではない。自分たちは準備万端でも、やっぱりあちらの都合もあるのでスムースにいかないこともあります。

私たちも申請書類一式全て揃ったにもかかわらず、コンサルタントの休暇やアポイントが詰まっているとの理由で本来送付できたであろう日から数週間待っての申請書送付となりました。

自分たちで全てやれば、上記のような心配やタイムロスがなくて済むかも。

利点3: 今後の自分たちのためになる(?)

移民資格を得たら面倒な申請とはおさらばできるというわけではないカナダ生活。
日本国籍を保持し続けるなら5年ごとにPRの更新をしなくてはいけないため、なおさらCIC (Citizenship and Immigration Canada)さんとのおつきあいは続きます。

移民申請は本っ当ぉ〜に面倒くさいけれど、これを自分たちだけでやり終えたカップルはお互いへの信頼感も増し、絆も深まるのではないかなと思います。
それに、移民申請に比べればその後の諸々の申請、更新など怖くなくなるのではと思います。
(移民完了すらしていない私なので、上記についてはあくまでも私の想像の話です。)



では逆に、思いつく難点いきます。

難点1: 情報収集に時間がかかる

ご存知の通り、カナダの移民法は頻繁に変更があるため、数年前に移民した人から聞いた情報が今現在の法律に沿っているとは限りません。
その上CICの情報量が多すぎてCICのサイトを見ても初めのうちはどこに何があるのかどこを見たらいいのかわからない。

時間をかけて読んでみたものの、さっきはこう書いてあるのを読んだけど、ここではさっきの事と矛盾する事が書いてあるように読めるんだけどどう解釈したらいいの?
なんてことも。

移民弁護士やコンサルタントは簡単な流れを説明してくれ、CICがあげているものとは別に独自で集める書類を指定したリストを契約後にくれるのでそれに沿って動いていけばいいし、要点を絞って話してくれるのでその点では時間はかかりません。

難点2: 最新情報を常に自分でフォローアップしなくちゃいけない

結構頻繁に変更のあるカナダの移民法。
移民申請は書類集めなどに時間がかかります。
私たちはCommon-lawのため1年分以上の書類が必要でした。
つまり移民申請の準備を始めてから実際に申請するまで1年数ヶ月あったということ。
移民申請の準備を始めた頃に読んだルールと申請時のルールが同じとは限りません。
変更になった箇所に気づかず書類を送付しても、最新のルールに則っていないと最悪全ての書類を送り返され審査もその間止まるということも。。。

実際、私は申請前にコンサルタントから申請書のフォーマットが新しいものに変わっているため、必ず最新のものをダウンロードするようにと言われました。
また、これは本当に小さいことで、大きな影響のないことですが申請直前にCICにオンラインで払ったレシートの書式や書いてある内容が事前にコンサルタントから頂いていた見本と違ったため問い合わせたところ数日前にCICが書式を変更したことが発覚なんてこともありました。

難点3: パートナーとの不要な喧嘩が増える(?)

パートナーが法律に強かったりすれば別ですが、普通のカナダ人は移民申請がこんなに複雑で難しいものだって意外に知らなかったりします。
きっと、移民がこれだけいる中で育ってきて、英語がしゃべれないような人も移民やカナダ国民として住んでいるのを見慣れているから、移民申請はそんなに難しいことじゃないと思っているのかもしれません。
また、代々カナダ生まれのカナダ人という人は(こういう人の祖先も元をたどれば移民で、"元々のカナダ人"と呼べるのはネイティブの人たちのみですが)移民は見慣れていても、移民法とは関わりのない生活をしてきたため自国の法律といえどよく知らない、なんてこともあるんです。

考えてみれば、私も日本で国際結婚する場合の法的な手続きや、日本に滞在する外国人の権利や義務、例えば在留カードの申請や更新について、日本で暮らしていた時は全く知りませんでした。(今もですが。。。)

私たちが私の移民申請の準備を始めた時、彼の友達の中でいち早く、何か手伝えることがあったら何でも言って!と言ってくれたのはインド系のバックグラウンドを持つ女性でした。彼女は、自分の親もカナダに移民してきたからその大変さを見てきた。自分はカナダ生まれのカナダ人だから必要なかったけれど両親はカナダ国籍を取るまで随分時間がかかったし何度もPRの更新をしていたから少しは大変さがわかると言ってくれました。
だから移民した人やその家族の方がよっぽどこの移民法を理解しているということもあるんです。

CICのサイトがパートナーの母国語である英語やフランス語で書かれていると言っても馴染みのない法律を読み込んで理解するのは大変かもしれません。
相手も移民のスポンサーになるなんて初めてであれば知識ゼロからのスタート。
パートナーが何から何までやってくれるものと思っていても、そううまくいかないかもしれません。そういった場合、なかなか進まない申請準備にイライラが募り、相手に八つ当たりしたり、相手も慣れないことをしながら頑張っているところへ横から口を出されたり、責められたりすればプチっと切れて喧嘩に、なんてことも。

写真はイメージです。

嘘か本当か、移民申請前にストレスとイライラから喧嘩が増え、別れてしまう人たちもいるとか。。。



でも、これは自分たちでやろうがプロを雇おうが関係ないかもしれません。
(これだけつらつら書いといてなんですが、、、)
何を隠そう私はコンサルタントを雇っていたにもかかわらず、移民申請の前には予定通りにいかない焦りとストレスから随分彼に八つ当たりしました。(^_^;)
うちの場合はコンサルタント側と私が日本語でのやり取りをしていたため彼が置いてけぼりになっていたのも良くなかったかも。


逆に自分たちだけでも何も問題なく協力しあえれば利点に書いたように更にお互いの絆が強まるということもあるはず。

長くなったので続きます。


現在、ファミリークラスCommon-lawでの移民申請中です。
まだ移民できたわけではないのであくまでも参考程度にしていただければと思います。
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カナダの移民法は頻繁に変更があります。
Web等で得た知識は参考に、必ずCIC(カナダ移民局)の提供する情報を確認してください。
 CICサイト ↓
http://www.cic.gc.ca/english/
ファミリークラス国外申請ガイド ↓
http://www.cic.gc.ca/english/information/applications/guides/3900ETOC.asp
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