2016/04/22

移民申請のこと(4) どうして結婚ではなくCommon-lawを選んだのか

結論から言うと、
  • 親の反対
  • 結婚そのものに対する迷い
この二つです。



親の反対

私の両親はそもそもワーホリ自体にも反対していました。
それを私がどうしても行きたいのなら、と応援してくれていたのです。
滞在延長を決めたときも、もう一度学校にいくならしっかり勉強すればいい。働けるのはいいけど、働きずめにならず、せっかくカナダにいるんだから日本に帰る前にカナダ国内を旅行していろいろ見ておくのもいいんじゃない、と言ってくれていました。

Co-opを取得したのも、もう少しカナダに残りたいけど学校にも通いたい。Visitorでただ半年残るより、働けるなら滞在費くらいは賄えるのではないかという思いからでした。
もちろんその当時、彼と付き合うことになるとは微塵も思っていなかったし、当然親にはもう一度学校に通ってしばらく働いた後、長くても1年後には帰国すると伝えてありました。

私が彼と付き合いだしたのはカナダに来て1年半を過ぎた頃。
Co-opのWork permitを使って前の職場に戻ってすぐのことでした。

移民申請のことを彼と話し合いだしてしばらくして、親に付き合っている人がいて、その人がスポンサーになってくれるから移民しないかと言ってくれている、その人と一緒に住むことになりそう、と話したとき親の怒りは私の想像をはるかに超えたものでした。

とにかく、今すぐ帰ってこい!
お前はその男の騙されているんじゃないのか?
今まで勉強するとか理由をつけてカナダに残ったのはそのためだったのか?
カナダに移民する?お前は日本を捨てるのか?

冷静に話し合いができる状態ではなく、このとき彼と結婚したとしても、祝福されるなんてとてもじゃないけど無理な状況でした。

実際、彼とは結婚をする、ということも選択肢のひとつとして話し合いましたが、
彼はさすが欧米人、結婚は個人の意思でするもの、僕も君もいい大人なんだし、親は子供のことを愛しているのならその子供が選んだ人を無条件で受け入れるのが親の愛ではないのか、という考えでした。
でも私はやっぱり日本人。親の言うように結婚はふたりだけの問題じゃない、というのも理解できるし、なにより両親が私を心配してくれていたのは痛いほどよくわかっていたのです。
だからこそ、もし結婚するとしても両親にも納得のうえ、祝福してほしい。

移民準備をしながら少しずつ誤解をといていき、私たちと両親両方にとって一番いいのがその時点ではCommon−lawでの移民申請だったのです。

結婚そのものに対する迷い

彼が二人の将来を真剣に考えてくれていることはもちろん嬉しかったし、彼は何があっても私の味方でいてくれることに疑いはなかったけれど、私は移民申請のために結婚するというのがどうしてもできませんでした。

私のまわりにもワーホリで知り合ったあとワーホリビザが切れる前に結婚し、移民した人は何人かいて、皆さん幸せそうにしているので、付き合った期間の長さは関係ないというは全くその通り。
本人同士がこの人となら何があってもやっていけるという強い気持ちがあればそれでいい。

ただ、私の場合はやっぱり結婚となると慎重にならざるを得ないかなとも思いました。
日本人同士でも育ってきた環境や考え方の違いで難しいこともある結婚生活。
国際結婚の場合、その育ってきた環境や考え方は違うのが当たり前。
日本人同士とはもう一段階違うレベルでの価値観の違い、簡単なことがうまくいかないことだってあるはずで、お互いが譲り合い、妥協点を見つけながらやっていかないと上手くいかない。
わかってはいても生活を一緒にするなかで我慢できることとそうでないことを見極めるには私たちには一緒に過ごした時間が足りないように思いました。

それに、異国で暮らすということをもう一度真剣に考えなければならないと思ったのがひとつ。
ワーホリは本当に楽しくて、滞在延長をしてからもホームシックになったことが一度もなかった私。
でもそれはやっぱりいつかは日本に帰るからこそ、文化の違いも、日本じゃありえない不便さも楽しめていたわけで、カナダにこれからもずっと住んで年老いていく覚悟があるのか、まだ答えられないのが正直なところでした。
結婚をしてしまうのは簡単だけど、ここカナダでは日本のように離婚するのは簡単じゃない。結婚したはいいけどやっぱりうまくいかなかったといったって、すぐに日本に帰れるとは限らない。
こんなことを考えるのはネガティブだと思う人もいるでしょう。
でもね、習慣も法律も違う国で暮らすには最後は自分の身を守るのは自分でしかない。
それにいいことだけでなく、いろんなケースシナリオを頭に入れておきたいという私の性格上、この時点での結婚という選択肢はベストではなかったのです。

Common-Lawの方がはたしていいのか?


私はこれからファミリークラスでの移民申請を考えている人にCommon-lawをお勧めしているわけではありません。
実際、結婚したカップルに比べ、申請に必要になる書類は多いし、結婚したカップルで、移民申請後片方が日本に帰国して働きながら審査を待っている、という友人もいますが、私の場合、Common-Lawの"継続して一緒に住んでいる"という大前提のため長期間日本にかえって働きながら審査を待つということはできません。
***
上記の通りに私はコンサルタントに言われているのですが、本日CICに別件で用があり電話をした際、ついでにCommon-Lawの場合どれくらいならパートナーと離れて暮らしても大丈夫なのかということを聞きました。
そのオフィサーによれば国外申請の場合Commn-Lawだろうが結婚だろうが関係なく、パートナーと一緒だろうがなかろうが自由に自国に帰ったり他国に行ったりしていい、それが国外申請だ。あなたのコンサルタントの言っていることは正しくない、と言われました。。。
Common-Lawの場合離れて暮らす期間が長いと関係を解消したものとみなされることがある、という話は私のコンサルタント以外からも聞いたことがあったので、このオフィサーと私のコンサルタントどちらが正しいのか正直分かりません。。。
一応CICオフィサーからの解釈として追記します(2016/4/27現在)
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彼のおかげで生活はできますが、働けない、ただ家にいるだけというのが意外と辛い。。。
結婚するかCommon-Lawでいくのか、こればっかりはどちらが良いとはいえず、カップルそれぞれでよく考えて決める方がいいと思います。

今となっては両親とも和解でき、彼と暮らし始めて1年半、ときに喧嘩はあるものの、全体としてはうまくいっていること、自分のなかの覚悟も徐々にできていることなどを考えると結果的には結婚でもよかったのかな、とも思うこともあります。
ただ、移民申請の準備を始めたばかりのころはそんなことわかるはずもなく、私たちなりに色々と考えたうえでの選択だったのでこれで良かったと思っています。



現在、ファミリークラスCommon-lawでの移民申請中です。
まだ移民できたわけではないのであくまでも参考程度にしていただければと思います。
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カナダの移民法は頻繁に変更があります。
Web等で得た知識は参考に、必ずCIC(カナダ移民局)の提供する情報を確認してください。
 CICサイト ↓
ファミリークラス国外申請ガイド ↓
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