2016/06/07

カナダでは病気になりたくない!

先日、彼が目が開けられない、開けると眩しすぎて何も見えないという症状で緊急でホスピタルに行ってきました。

ご存知通り、カナダはファミリードクター制。
でも今回のように緊急の場合、クリニックではなく直接ホスピタルに行くこともできます。



以前私も緊急でホスピタルに行ったことがあるのですがその時の診察費用$650!(OHIPがないので)
海外旅行保険に入ってて本当に良かったです。。。
さて今回は私ではなく彼のこと。



日曜日の朝から目からやたら涙が出ると言っていたのでよく目を洗ったら?と言っていたのですが、昼過ぎから視界が曇るという出す始末。
それはおかしいからクリニック行っておいでというも病院嫌いの彼は拒否。
夜には痛みが強くなり小さな明かりをまぶしがるようになりました。
寝ようとしたらしいのですが寝られず、4時頃からこれは病院行かなきゃだめだって!と必死に説得。
仕事は休めないと言う彼に「何も見えないのに仕事どころかどうやって仕事場に行く気だよ!」
と半ギレで応戦。病院へ連れて行くことになりました。

早朝のホスピタル

朝5時頃に家を出て、総合病院に着いたのは6時前。
救急とはいえ早朝のため混んでおらず、すぐにカウンターでヘルスカードの提示、名前生年月日、緊急連絡先としての私の情報、症状などを説明できたのは良かったのですが、
症状の説明をしている間、彼は目の痛みで目が開けられず唸りながら一生懸命答える、にもかかわらず、受付の女性、興味なさそう〜に作業。そしての手の遅いこと。。。
パソコンも両手の人差し指のみで打ち込み、印刷のための紙を後ろに取りに行くにもよっこらしょっと立ち上がり、亀のような歩みで進んでいく。。。

「じゃ、この紙持って5番のカウンターに行って」
。。。5番カウンターって隣の隣の女性ですか???
言われるがまま隣の隣のカウンターに彼を連れて行くと
「ヘルスカードを出してください」
。。。
。。。
えっ?またですか? 10分前にカード出したんだけど、、っていうか隣の隣なんだし、他に待ってる人がいるわけじゃないんだし、そこ情報共有とかしてくれないわけ??と疑問に思うも素直にヘルスカードを提示。
今回は彼の名前と色のついたシールのあるリストバンドを彼の腕につけてもらい
Fast Track へ行くよう指示される。


Fast TrackのナースステーションにいたナースAに受付で渡された紙を渡し、いつ頃始まりどんな症状なのかを再度説明。
そのナースから15番の個室でドクターが来るの待つよう指示されたため目の見えない彼を連れて個室へ移動。
てっきり私は彼の苦しみようから症状の重さを判断し、早く見てくれるセクションに案内されたんだ、しばらくすればドクターが来るんだ、と思っていた。何せFast Trackだし。


Fast Trackなのに。。。

ところが、待っても待っても誰もこない。。。
その間も彼は苦しみ続け、1時間後、しびれを切らした私がナースステーションに戻るとさっきとは違うナースBが奥に毛布にくるまりながら座っている。
私「あの、1時間近く待っているんですが、後どれくらいで見てもらえますか?」
ナースB「どれくらいでドクターが来るかはっきりした時間は教えられないわ。他の患者もいるから。ドクターも彼が待っていることは知っているはずよ。だから後どれくらいかはわからないわ」
と毛布にくるまったまま微動だにせずのたまう。。。

仕方なく彼のボスに状況を説明するための電話をしに外に出、ついでに水を買いに行った後、彼の元に戻り誰か来たかと聞くものの答えはノー。またしばらく待ち、1時間半が経過した頃、彼が吐き気がするというので再度ナースステーションに行くと今度は初めにいたナースAが携帯で動画か何かを見ながら笑っていた。。。

私「すみません、彼が吐き気がするって言っています。目も開けられないし、横になれるような場所はありませんか?」
ナースA「えっ?まだ誰も来ていないの?」
私「はい、ここに来てから誰も見に来ていません。忙しいのはわかっていますが、私たちもう1時間半以上待っているんです。ドクターに診てもらうことはできませんか?」
ナースA「忙しいわけじゃないのよ。いまちょうどシフトの交代の時間だから、ほらアレなのよ」

あれってなんだよ!シフトが空ける人たちはもうすぐ終わるから余計な仕事したくなくって、シフトが始まる人たちはまだ自分たちの時間じゃないから仕事したくないってか???

と言いたいのを抑え、とりあえずこのナースAを彼の元へ連れて行く。
彼を見るなり状況が悪くなっているのを理解したのか、
ナースA「ドクターを探してくるわね」
私「お願いします」

写真はイメージです

しばらくしてナースAが戻ってきて
「ドクターはもうしばらくしたら来るから。ドクターに指示をもらったからこの目薬使うわね」
と言って目の麻酔をしてくれ、痛みがだいぶ和らいだ様子の彼。
もっと初めからその処置してくれよ!と言いたいのをぐっとこらえてお礼を言い、大人しく待つこと数十分。ついに!やっとドクター登場!

結局専門医送り

ドクターが来て症状をまた一から説明。さっきナースから目薬を処置してもらったことを伝える。
ドクターは目に傷が付いていないかを見るため別の目薬を打つね〜と。
それが痛いのかまた唸りだす彼。
ドクターが目に光を当てて目の様子を見るも、あっさり
ドクター「ここでは何が原因かわからないから専門医に診てもらえるか確認してくるから待ってて」
と言い残し消えて行きました。
そして待つことさらに30分。
麻酔目薬の効能がすっかり切れたらしい彼がまた唸りだした頃、シフトが変わっていたようでナースAもBも見当たらず。。。
ナースCに今どうなっていますかと聞きに行くとドクターに聞きに行ってくれるとのことなので、ついでにナースAが打ってくれた目薬をもう一度打ってくれないかも聞いて欲しいと頼み、さらに待つこと十分程度。
ナースCがアイドクターの予約票と診察票のような封筒に入ったものを持ってきてくれ
その病院に行くようにと言われ、目薬の許可もドクターからもらったので目薬をさしてもらい、その足でそのアイドクターの病院へ向かうことに。

アイドクターのクリニックに着くと、連絡が入っていたのか、彼の様子を見たからなのか私が受付をしている間にナースが彼に痛み止めの目薬をしてくれました。
結局、予約表に書いてあるDr.〇〇(中国系の名前)は不在だったらしく、代わりにDr.〇〇(ユダヤ系の名前)が診てくれました。(予約もいい加減だな!総合病院!)

見るなり
「これは、めちゃくちゃ痛そうだね〜痛いでしょ、うん痛いよね〜これは。」
と言いながらチェックし、
「うん、これはviral conjunctivitis(ウイルス性結膜炎)だね!
にしてもひどいね〜まぶたの裏がサンドペーパーみたいになっちゃってて、
うんこれは辛いね!
残念だけどウイルス性だから抗生物質が効かないのが辛いね〜。
インフルエンザと一緒で体が勝つのを待つしかないんだよね。できることは殆ど無し!
気休めの目薬を出すことはできるけど、要る?
あと、これ、めちゃくちゃ感染力強いから手洗いたくさんしてタオルやシーツなんかも共有しないでね。あっ、そうそう、仕事も治るまでは行っちゃダメですよ〜」
と、目を開けられない彼とアイコンタクトできないためか、なぜか全て私に話しかけるドクター。このドクター若干ハイパーで面白かったんですが話が長くなるので省略。


と、すんごく長く書いちゃったんですがこの日、朝5時に出て総合病院でドクターに診てもらったのは8時ちょい過ぎ。アイドクターの診察も全て終えて家に帰ってきたのはお昼頃でした。
結局心配していた失明等々ではなく結膜炎ということだったので私としては安心しましたが、総合病院の救急でこの対応。。。ありえない。。。
2時間近く誰も様子を見に来ることもなくほったらかしで、忙しいわけでもないのにナースも見にこない。。。ありえない。。。


私が以前夜中に救急で行った際のドクターとナースはこれと比べ物にならないくらい仕事してくれていたので時と場合によるのかもしれないのですが、、、


それにしてもカナダで深刻な病気にかかりたくないな〜と心から思ったのでした。


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